人気ブログランキング | 話題のタグを見る

写真の普遍性

昨日は私たちのグループが主催をして、フォトクラッシック代表の山崎氏を迎えセミナーを開催した。午後1時から終了したのは午後8時と長時間にわたるセミナーだったが、貴重な山崎氏のコレクションを見せていただき有意義な時間を過ごすことができた。山崎氏は日本のファインプリントを牽引してきたPGI(フォトギャラリーインターナショナル)のディレクターを30年にわたり勤められた方で、この世界の日本の第一人者だと思う。
ダゲレオタイプから現代の写真家まで、山崎氏が所有する貴重なオリジナルプリントを系統的に見せていただくと本当に写真の深みがわかってくる。世の中はデジタルが主流で私たちの目がそれになれ、本当の写真の美しさを見失っていることがよく解った。
私自身写真は記録としての意味合いが、写真の価値の全てではないが非常に強いと考えている。そう考えると、写真の保存性やそれに対する普遍性というのは重要な物となってくる。デジタルは便利であるが、保存性を考えると疑問が残る、さらにプリントの美しさとなるとまだ従来の銀塩プリントに及ばないと思う。
富士フィルムも印画紙の「レンブラント」を近く製造中止とするらしい。RCペーパーはまだ製造するらしいが、銀塩プリントの環境はだんだん悪くなって行く。
しかし、私はこの世界の深みにだんだんはまって行くようだ。
写真の普遍性_a0177542_113768.jpg