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東川特別作家賞

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週末の土曜、日曜日で東川国際フォトフェスタに行ってきた。

今年は昨年と違い涼しく快適に二日間を過ごせた。
先月は写真展などで忙しくポートフォリオレビューの申し込みが期日まで間に合わず、当日キャンセル待ちでなんとかレビューを受けることが出来た。二人のレビュアーの方に見ていただき自販機写真のこれからの方向性を見いだすご意見をいただいた。

今回東川に行く前に一冊の写真集をとある人から謹呈していただいた。
尾上太一さんという方の「北前船」という写真集で、かつて明治から昭和にかけて活躍した北前船の足跡を4×5のカメラで丹念に記録した写真集である。全編モノクロで写真集の印刷も大変素晴らしいものである。尾上さんは岡山県に住むお医者さんでこの撮影のため三十数回北海道を訪れたそうだ。
ただこの写真集は今回の東川特別作家賞にノミネートされ、惜しくも落選したと伺っている。
このような素晴らしい作品集を差し置いてどのような作品が今回受賞したのか、行く前から大変興味があった。
今回の受賞作品は東川在住の奥田實氏の「生命樹」という作品群が受賞した。
森の樹木を丹念に画像処理で切り取りコラージュしたもので、一見写真ではなくイラストに見える。
ただ受賞作家フォーラムを聞いていると、コンテンポラリーな意図ではなくあくまでも記録に準じた作品だと思われる。図書館によくある植物図鑑を大変きれいにして立派にいたものという考え方なのだろうか。
受賞の言葉の中に「一点一点の写真は樹木の生命のドキュメンタリーであると」と書かれている。しかしパソコン上できれいに見せようといじればいじるほど、本来の自然からはなれて行くと思うのは私だけだろうか。ドキュメンタリーであるならばもっと真実を見せなければならないと思うのだが。
by mdsaw097 | 2011-08-01 20:53 | モノクロプリント | Comments(0)